無事に船便・航空便での引っ越し作業が終わり、ほっと胸を撫でおろしております・・・。
大学時代に1年間海外留学をしたことがあり、海外引越は初めてではないものの、
夫婦二人分&数年滞在想定での荷造りは初!
ということで、想定以上に準備に苦労しました・・・
中でも、「航空便では送れないもの」「そもそもシンガポールに送ってはならないもの」など、様々な制限があったため、これらを理解し実際に仕分けていくのはなかなか大変です。
今回は、from 日本 to シンガポール の事例として、引越し荷物のルールに関してまとめたいと思います!
※通関のルールは更新されることがございます。こちらは2020年8月時点の情報です。
最新の情報は必ずご自身の責任でご確認いただくようお願いいたします。
Contents
荷物の重量制限
「何をどのくらい持っていけるんだろう・・・」
初めての海外赴任の準備ではそんな疑問が湧くのではないでしょうか。
結論から言うと、航空便・船便、それぞれ引っ越しで運べる重量は、あなたの所属する会社次第です。
海外赴任の引っ越しにかかる費用は、会社が負担するのが通常です。
そのため、どのくらいの重量(例:~kg以内/段ボール~個分 etc )持っていけるかは、各企業が定め、社員に案内をしているところが多数です。
参考までに、夫の勤める企業では、
- 航空便:最大30kg/一人当たり
- 船便:最大30㎥(=3便)/家族合計
- 日本のトランクルームへの保管:最大15㎥
でした。
ベッドやソファー、TVなどは一通り備え付けだったため、殆どの家具家電はトランクルームで保管という選択をとりましたが、二人分の衣類や雑貨、大きめの米びつや調理器具、日本の調味料や食材、空気清浄機など、個人的には不安になるほど詰め込みました。
が、
段ボールを詰め終わって業者に聞いてみたところ、「船便は半分も容量を使いませんでしたよ~」と言われ、拍子抜け。え。
かなり多めに持っていけるように制度が出来ているようです。
海外赴任は待遇がいい!と言われることが多いですが、最初の引っ越しからひしひしと感じました。
こだわりのある日本の調味料や化粧品などがあれば、駐在年数を考えて多めに送っておくといいと思います。
引越し業者によると、私の企業の規則では、許容される重量がかなり大きい方だそうです。上記はあくまでもご参考までに、お願いします。
所要日数
「お届けまでにどのくらいかかるの?」
航空便・船便で、届くまでの所要日数が違うため、欲しいものが欲しい時に手元にあるようにするためには、仕分けの段階で日数を把握しておかなければなりません。
シンガポールの場合、日本発~シンガポールの自宅に届くまで(ドアドア)
- 航空便:9~14日程度
- 船便:25~35日程度
とのことです。
ただし、上記はあくまでも、通関書類が全て不備なくそろっている場合なので、荷物の中身や書類に問題がある場合には、更に+日数がかかってしまう可能性もあります。
- 到着日からすぐに必要なものは、キャリーケース
- 到着後なるべく早く必要なものは、航空便
- 1カ月ほどかかっても問題ないものは、船便
という認識と、次に記載する航空便、船便、それぞれの禁止物、会社から指定された各便の重量制限を複合的に考え、事前に仕分けの計画を練っておくことが大切です。
危険物|取り扱い「不可」の品目
世界共通
航空便・船便 共通
- ガスの入ったスプレー缶
- 燃料(ガソリン・灯油・軽油・炭・活性炭)
- 塗料(殺虫剤・農薬・接着剤)
- ライター・マッチ・着火具
- 電池・バッテリー(燃料電池・液体バッテリー・リチウムイオン電池・リチウム金属電池単体)
- ネイルケア(マニキュア・除光液)
- 酒類(度数+70% ※24-70%は5ℓ以下の容器で可、24%以下は非危険物)
- 酸素ボンベ・ガス類
- 火薬類(花火・パーティークラッカー)
- その他(オイル充電式携帯カイロ、加熱式弁当箱)
航空便
- スキンケア用品・香水(化粧水・洗顔フォーム・日焼け止め・マウスウォッシュ・アロマオイル ※ノンアルコールの製品は非危険物)
- 日用品(家庭用洗剤・政官財・漂白剤・カビ取り剤・消臭除菌スプレー)
- 医薬品(殺菌消毒剤・虫刺されかゆみ止め・虫よけ・防虫剤)
- 磁石・スピーカー
- 水銀
- 家電(冷蔵庫・除湿器・空気清浄機)
- 印刷用インク(+500gのインク/トナー/カートリッジ)
- 洗浄液(コンタクト・入れ歯用など)
- ヘアケア(ヘアスプレー・育毛剤・ヘアカラー・白髪染め・ブリーチ)
- その他(スキースノボ用ワックス・ワックスリムーバー・電球・蛍光灯・瞬間冷却パック)
シンガポール特有
航空便・船便 いずれでも持ち込んではならないもの!
- 肉類
- 乳製品
- ガム
- 共産思想書籍
- 自動車・バイク・電動アシスト自転車
- 畳
- プリザーブドフラワー・ドライフラワー
- タバコ
渡航後に家族から追加で荷物を送ってもらう時にも、「うっかりチューイングガムやジャーキーが大量に入っていて送れなかった!」なんてことがないよう、注意しておきましょう。
質量注意|持ち込み「制限あり」の品目
検閲必須
- ビデオ・DVD・CD
- ゲームソフト
※検閲内容は、CM/映画/トークショーなど娯楽もので、政治的内容・宗教的内容・性的描写・暴力シーンがあるかどうか。また、正規に販売しているDVDではなく、自宅でダビングしたコピーのものもNG。
検査になった場合には検査料が別途かかる。
私は洋物のDVDなど多く持っていましたが、政治的内容や性的描写が少しでもあると怪しそうだったので、トランクルームに預け入れることにしました。自分で録画したものも怪しいので、特別必要でなければ日本で保管しておくのが無難でしょう。
数量制限あり
- 米:個人消費程度(100kgまで)は可。ただし、通関に3-4日追加でかかる。
- 薬:常備薬や市販の薬であれば2-3カ月分程度(救急箱1箱分程度)であれば可。
- 酒:リストを事前に作成し、10本を目安に関税並びに輸入許可料(30SGD)を支払えば可。みりんなどの料理酒は酒税対象外。
引越し業者さんによると、米を100kgまで送れるのは、他国と比べても比較的多いようです!ただし、シンガポールは暑い国。虫が湧きやすいですし、お米も現地で買えますので、無駄にならないように量は加減するのが得策でしょう。
課税対象品目
- ワイン:SGD 10-20
- ウイスキー・ブランデー:SGD 25~(度数による)
- 日本酒:SGD 25~(度数による)
※上記の酒類は1本目から課税対象。免税枠はなし。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
世界共通の持ち込み制限物から、シンガポール独特の禁止物、そして量に制限のある物品まで、事前にあらゆることを考えて、荷物を仕分ける必要がありますね。
海外赴任のお引越しの場合、日本国内のものとは異なり、プロの業者が全て段ボールに詰めてくれるため、事前にパッキングする手間はかかりません!
メモにまとめて、航空便・船便・手持ちのキャリーにしっかり事前に分類し、パーフェクトな渡航準備を進めましょう~♪
お読みいただきありがとうございました。
by Jun ♥
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