大学時代、交換留学制度を使ってスウェーデンで1年過ごしました。
北欧は言わずと知れた環境先進国。
当時その分野に興味があった私は「Sustainability」や「Environment」といったワードを含むクラスを受講していました。
クラスで学んだことも色々あるけれど、それよりも寮を共にした現地スウェーデン人らの生活っぷり、店舗に並んでいるもの、彼らが使っているもの、彼らの考え方に直接触れる中で、「サステイナビリティ」を感じ・考える機会が多かったように思います。
廃棄物削減のため、キッチンペーパーの使用を減らして何度も繰り返し使えるディッシュクロスを使う。
温室効果ガス排出抑制を支援するため、肉食をやめてヴィーガン生活を始める。
資源リサイクルのため、ごみはいくつにも細かく分類して出す。
プラスチックストローをやめて、ステンレス製ストローを日常使いする。
など、色んな場面で色んな意思表示(協力)の仕方があると思いますが、
「1人の100歩より100人の1歩」
を信じて、私も生活の負担とならない程度に取り入れています。
シンガポールにも(あまり数は多くないのが残念ですが・・・今後増えることを期待!)いくつか環境に配慮したお店があるようで、今回は『THE SOCIAL SPACE』という店舗を利用してみました。
ここでは色々なサステイナブルブランドの商品が購入できますが、今回は
- 私が購入したブランド
- リフィルステーションという仕組みとその利用方法
をメインにお伝えします。
Contents
THE SOCIAL SPACE

シンガポール発、現在国内に2店舗を構える『THE SOCIAL SPACE』。
2018年にシンガポール人夫婦がオープンした “マルチコンセプト” な “ライフスタイルストア” です。
“マルチコンセプト” の名の通り、店内には「カフェ」「雑貨売場」「生活用品のリフィルステーション」「ネイルショップ(*)」と複数の役割を持ったエリアで構成されており、個々人の “ライフスタイル” 全体をエコフレンドリーにプロデュース出来るようになっています。
(※2021年現在、ネイルサロンはChinatown店のみ)
カフェでは美味しそうなエスプレッソドリンクや、オープンサンドやスムージーボウルなどの軽食を頂くことが出来たり、レジ横の雑貨コーナーでは、環境に配慮したアクセサリーや日用品などが販売されています。
店舗①:Chinatown
〈Address〉
333 Kreta Ayer Road #01-14
Singapore 080333
〈Opening Hours〉
9:00 – 17:00 ※火曜 定休日
店舗②:Marina One
〈Address〉
333 Kreta Ayer Road #01-14
Singapore 080333
〈Opening Hours〉
9:00 – 16:00 ※月曜&祝日 定休日
ecostore
今回の訪問目的は、『ecostore』というニュージーランド発のブランドの「リフィルステーション」を利用するためです。
ecostore とは?

ecostoreは、ニュージーランド出身の夫妻によって1993年に設立されたブランド。
人と環境・地球に優しいホームプロダクト(洗剤やボディケア商材)を手掛けています。
日本でも、いくつかの直営店+コスメキッチンやロフトなどで取り扱いがあります。
リフィルステーションとは?
リフィルステーションとは、使い終わった空き容器を家から持参し、洗剤やシャンプー、ボディソープなどのホームプロダクツを中身の液体のみ購入するための場所。
ecostoreはプラスチックごみ削減のため、1997年からこの取り組みをしているそう。
(20年以上も前からとは、驚き。)
日用品とは日々使うもの。定期的に購入しなければならない。
言い換えると、私たちは日用品を購入する回数と同じだけ、プラスチック容器も購入しています。(もちろんプラスチックではない容器の商品もある)
ひとつの家庭がそのプラスチックごみを削減するだけでも、かなり大きな貢献につながるのではないでしょうか。
ちなみに、このecostoreのリフィルステーションは、本社のニュージーランドには約100店舗、日本でも最近少しずつ増えており、一部のコスメキッチンなど全国10数店舗が実施中。

この仕組みの良いところは、
- プラスチックごみ削減という環境問題に配慮していて「エコ」であること
- 通常のボトルで購入するよりも安価な価格設定になっており、経済的にも「お得」であること
- 好きな量だけ購入できるため、少し試してみたいという「ちょこっと買い」が実現出来ること
などが挙げられます。
リフィルステーション

ecostore以外にも、「THE SOCIAL SPACE」では様々な国のサステイナブルブランドが売られています。
- 『Dr. Enzyme』シンガポール発/中国メディカルハーブの機能を活用したヘアケア・フェイシャルブランド
- 『oasis:skin』シンガポール発/オーガニックスキンケアブランド
- 『Biologoka』オーストラリア発/オーガニックヘアケア・ボディケアブランド
- 『VERMONT SOAP』アメリカ発/オーガニックソープブランド
- 『SOAPNUT REPUBLIC』オーストラリア&ニュージーランド夫婦の手掛けるホームクリーニング・ボディケアブランド
などなど・・・
海外ブランドに加え、シンガポール国内ブランドまで。気になりすぎる。
せっかくシンガポールに住んでいるので国内ブランドは是非開拓したい。
ちなみに、プロダクトはホームクリーニング用品、ヘアケア・ボディケア商品などが手に入ります。


とても魅力的なブランドばかりなので、そのうち別途、こうした他ブランドの記事も書きたいと思います!
使用方法
では、つづいて今日の本題、リフィルステーションの使い方です。

①家から容器を持参する
まず、購入したい日用品(洗剤・柔軟剤・シャンプーetc)を入れる空き容器を家から持参します。
しかし、お出かけの途中で思い立った時や、そもそも大きな容器がひとつもないという時でも大丈夫。
実はカフェで使用した牛乳の容器などを綺麗に洗って干してくれており、それらを無料提供してくれます。良心的。

お店の奥に積まれているので、そこから勝手に取ってOK。
私もこの日は友人とのランチの予定があり大きな容器を持参できなかったので、拝借しました。
②容器のみの重さを量る
計量器に空の容器を置いて重さを量ります。
シール状のラベルと油性ペンが置いてあるので、そこに容器の重さをグラムで記入します。

③購入したい商品を自分で容器に注ぐ
量り終えたら、次にお目当ての商品を好きなだけボトルに詰めます。

④注いだ後の容器を再度量る
再度ボトル全体の容器を計量器で量ります。
⑤購入内容をラベルに記載する
商品名と容器のグラム数をラベルに記入します。

⑥レジでお会計
商品をそのままレジに持っていくと、記載した内容に従って店員さんが価格を計算してくれます。
支払いを済ませて完了!
最初から最後まで自分で完結できるので慣れればさくさく出来ると思います。
価格が気になる場合は、こちらで事前にグラム当たりの価格を知っておくことも可能です。
まとめ
今回は量り売りの出来る「リフィルステーション」をご紹介しましたが、購入品以外にも沢山の魅力的なブランドを発見しました。
少量から購入できるので、ちょっとこれ試してみようかな、と手軽に利用できるのも嬉しいポイント。
楽しいブランド開拓をしながら、少し割安で商品を手に入れ、結果的にエコフレンドリーな活動に参加できるこの仕組み。
私ももっと積極的に活用していこうと思います♪
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